神の与えてくださる
すべての命を愛する者として

使徒言行録17:25b

「ポストコロナ時代を生きる信仰」

「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。」(ヨハネによる福音書 14:27)

私たちは、新自由主義の終焉、自国優先主義の蔓延、国際関係の緊張、そして社会的分断といった多様な課題に直面する新たな時代を生きています。パンデミックはこれらの問題を浮き彫りにし、特に国際経済の動きにおいて、グローバル供給網の断絶や保護主義の高まりなど、前例のない変化を引き起こしました。これらの変化は、半導体や原材料の供給不足による自動車や家電製品の製造遅延や、エネルギーや食料品の価格上昇といった形で私たちに影響を及ぼしています。このような状況の中、正義と平和を実現しようとする私たちの努力は時に虚無感と無力感にさいなまれますが、希望を持ち続けなければなりません。
主題聖句は、イエスが最後の晩餐の際に、自身の死と復活を前にして弟子たちに語った言葉に基づいています。イエスは自らの運命と、弟子たちが直面する試練を理解し、慰めと希望を伝えました。イエスの十字架での受難と死、そして復活は、私たちにとって、どんな困難な状況においても希望を捨ててはならないことを示しています。私たちは神への信仰を深め、日々の生活の中で内なる平和を求め、困難な状況にある人々と共に歩み、希望を共有することで、積極的に希望を広げる役割を果たすことができます。
今年2月14日から始まるレント(四旬節)は、困難を乗り越え、希望を持ち続けるように励まし促すイエスの教えを思い起こさせます。それを私たちの道しるべとし、祈りと黙想を通じて絶望の淵から希望へと導かれる内省の旅に出で立ち、改めて神の恵みと平和を体得し具現化するレントの時となることを願います。

朴思郁(日本バプテスト連盟宣教研究所所長 西川口キリスト教会協力牧師)

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