この数年、環境問題、特に気候変動は世界中で喫緊の課題となっています。主からこの地球の管理を依頼されている私たちにとっても、全力で取り組むべき問題です。

2019年開催のNCC宣教会議で出された宣教宣言第三項目で私たちは次のことを広く宣言しました。

宣教宣言2019 第三項目

激しい弱肉強食社会の中で、孤立させられている青年たちの心のうめき。障がいを理由に生きることを否定されたいのちの叫び。生産性を物差しとして人間としての尊厳を奪われた人々の叫び。犠牲にされてきた沖縄の平和の叫び。核の脅威に晒される人々の叫び。自然環境破壊や気候変動による被造物や大地の叫び。不都合な真実を隠蔽しようとする国家の原子力(核)政策の下で健康を損なわれた福島をはじめとする諸地域の人々や子どもたちの叫び。平和、環境、人権はつながっている課題です。

また、2022年に開かれるWCC総会においても気候危機は重要テーマとして取り上げられる予定です。今年(2021)3月より始まったNCC第41回総会期ではWCCの方針と連動して、活動方針に以下のことを盛り込みました。

第41回総会期活動方針 B

“オイクメネ”(ルカ2:1)の「地の果て」(ルカ2:7)とは、いのち、人権、正義、そして平和が差別的排除、貧困、そして抑圧によって危機に瀕している現場と言えます。コロナ危機を通してこの世界に既に深く内在し、浸潤していた矛盾がより鮮明に露呈し、深刻化していることに気づきました。貧困の拡大、差別の増大、民主主義制度の機能不全、国際平和の崩壊、そして生態系破壊と異常気候変動に連結した自然災害と有害ウイルス感染の現実に直面し、私たちの世界は混迷しています。NCCは、この混迷する世界にあって、キリストの福音に立つ隣人愛に促され、癒し、修復、和解、そして平和への一致を目指して、主がすでに待っておられる「地の果て」に遣わされて担うべき奉仕の道について模索することが新たに求められています。

私たちは、今後サイト上で加盟各教会・団体や私たちが環境問題とどう取り組んでいるかをリンクやニュースで随時報告していきます。またWCC、ACT Alliance、CCAといったエキュメニカル組織の取り組みも順次紹介していきます。

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