今月のメッセージ

ペンテコステ 聖霊による一致 (使徒言行録2:1〜12)

小海 光 NCC副議長

私たちの関係で一番難しいものがコミュニケーションです。インターネット環境が発達し、コミュニケーションがより広く速く行えるようになった反面、それによって摩擦が起き関係が壊れ、私たちの間により厚い壁を作っている現実があります 。
「五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いてくるような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、霊が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。」それを見た人たちは、「彼らが私たちの言葉で、神の偉大なわざを語っているのを聞こうとは。」と驚きます。

聖霊の力は、文化の違い、言葉の違い、習慣・伝統の違い、宗教、民族の違いによって分裂された私たちに、コニュニケーションの回復と力を与えてくれます。これは、話せるようになるというだけではなく、聞くこと・理解することができるようになるという力です。なぜなら私たちは、同じ言語を話しているのに互いに理解し合えない経験を持っています。心を閉ざしている時、わたしたちの耳も目も魂も閉ざされます。そして言葉はただの雑音でしかなくなってしまうのです。しかし、聖霊の力を受ける時、自分を主張することではなく、お互いの存在が見えて来て、 互いの話が聞こえて来て、理解と信頼が生まれます。その時、同一性ではなく、多様性を持った一致が可能になります。わたしたちNCCの働き手として、それぞれが語る言葉にまず耳が開かれ、聞くことができるように、ペンテコステに与えられた聖霊の力と愛がわたしたちを一致させ、神の大いなる働きの業を伝えていくことができるようにと祈ります。

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