矢萩新一 NCC副議長
敗戦後75年目の夏を迎えています。例年なら様々な学習会や祈祷会が各地で行われ、私自身も沖縄、広島、長崎と平和の巡礼をしていたはずです。新型コロナウイルス感染症の影響で規模の縮小や中止を余儀なくされ、それぞれの場で6月23日、8月6日、8月9日、8月15日を祈りのうちに覚えられたと思います。2020年は本来なら5年毎に行われているNPT核不拡散条約再検討会議が行われる年で、日本の核兵器禁止条約への批准実現に向けての働きも強めたいところです。宗教者核燃裁判も始まり、原発のこと、エネルギーのこと、環境のこと、防災のこと、コロナ危機での偏見や差別の問題など、私たちキリスト者が考え、悩みながら取り組まなければならない課題はたくさんあります。
祈りと行動の輪を広げることはNCCの大切な柱です。かつての戦争の責任は私たち一人ひとりにあることを自覚しながら、「わたし」だけではなく「あなた…」に平和がありますように。この思いでつながり合い、祈り合っていきましょう。思うように集まって力を合わせられない時期ですが、そんな時にこそ真の強さを確信できるのもキリスト者ではないでしょうか。