キリスト教教育週間 NCC教育部
◆第74回キリスト教教育週間(10月20日〜27日)
毎年10月第3日曜から第4日曜は、キリスト教教育週間です。真に平和で豊かな共生社会の実現をめざし、一人ひとりを大切にするキリスト教教育をそれぞれの場で進めていきましょう。
・ 平和のきずな献金
キリスト教教育週間に、国内外の平和をつくりだす働きを覚えて「平和のきずな献金」を呼びかけています。毎年、献金先の活動を紹介するパワーポイントや紙芝居を貸し出しています。献金は3月末までお受けしています。
・ NCC教育部平和教育資料センター
2017年に開設したセンターには、国内外の教会・神学校・市民の方々など500名の方々にご来館いただきました。歴史資料を中心に、教会教育、戦時下の教案や讃美歌、平和・人権教育の資料を展示しています。日本語・英語・韓国語・中国語のガイドブックがあります。開設以来、3回の「特別展示」を実施しました。感染症拡大下で来館できない方のために「展示紹介ビデオ」(約60分)を作製しました。「ダイジェスト版」(約10分)をHPでご覧いただけます。
・ 「道徳教育」と「歴史認識」への危惧
2018年から小学校で、2019年からは中学校において道徳が正式な教科となりましたが、一定の方向性に誘導する教育に危惧を覚えます。多様な背景をもつ子どもたちがいる中、思想・信条の自由やジェンダー平等の視点が希薄です。こころの内面に国家が入りこみ、愛国的な方向へと誘導する教育は危険です。
中学校歴史教科書では、日本軍「慰安婦」や「強制連行」という語が閣議決定により消され、歴史の事実が見えにくくされています。ILO(国際労働機関)・ユネスコによる是正勧告にも関わらず、「日の丸・君が代」は完全実施で強制され、従わない教職員は処分されます。さらに、日本政府は琉球弧に基地建設を進め、軍事基地化へと向かっています。子どもたちを戦争協力へとミスリードした歴史を覚え、平和をつくりだす働き人としての視点を養う場としてセンターが用いられますようにと願っています。どうぞお祈りください。
◆NCC教育部
NCC教育部は人権教育・平和教育の推進に取り組んでいます。共に力を合わせ、さまざまな背景をもつ子どもたちが安心して成長できる社会をつくっていきましょう。
定期刊行物 『NCC教育部ネットワークニュース』(年3回発行)
『教会教育』(不定期発行)
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