小橋孝一 NCC議長
新年早々から主の言葉が心に響いています。イエスはその都のために泣いて言われた。「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら・・・。しかし今は、それがお前には見えない。」(ルカ19章41〜42節)
これは正に現在の日本のわれわれに向けての言葉ではないか。主は我々の姿を見て泣いておられるのだ。
イエスがこの時、ろばに乗って身をもって示された「平和への道」は、「私はエフライムから戦車を、エルサレムから軍馬を絶つ。戦いの弓は絶たれ、諸国の民に平和が告げられる」(ゼカリヤ9章10節)でした。
そして十字架を目前として、「剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる」(マタイ26章52節)と断言された。
これらのみ言葉は現実無視の理想論でも願望でもない。人間の罪の歴史の現実を見通された歴史の支配者の基本方針です。
この基本方針通り、かつて日本は「剣で滅びる」体験をしました。しかし悔い改めることなく、剣に頼る軍事同盟の道を歩み、それに合わせて憲法を変えようとしています。
もはや憲法を「護る」だけで間に合わない。世界に向かって憲法を「活かす」ことが、歴史の主から与えられたわれわれの使命ではないか。