NCC都市・農村宣教委員会
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◆NCC都市・農村宣教委員会(URM)
都市農村宣教(URM)委員会は、高度経済成長時代、1967年のNCC第20回総会で設けられました。都市では、モノの豊かさの膨らむ裏側で、教会が担うべき課題が山積しています。
都市の問題は裏を返せば、農村の急速な人口減少と、それに伴う第一次産業の衰退、農村地域社会の疲弊の問題でした。都市問題はただちに農村の問題に他なりません。
本来、補完し合うべき都市-農村の関係を、中央-周辺、主-従の関係に歪めてしまう構造は、人間の尊厳を侵すものとして広く見受けられます。在日米軍専用施設の74%が、東京から1,500以上離れた沖縄に集中しており、また、福島第一原発を含め、大都市圏に電力を供給している核(原子力)発電所のすべてが大都市から遠く離れた地域にあるという実態は、この歪められた関係を象徴しています。
都市でも、農村でも、一人ひとりを徹底して大切にする。そこにURMの神髄があります。私たちは特に、日韓の社会の中で女性、非正規職、および移住労働者、移住者、性的少数者などに対する差別と憎悪を克服するために努力し続けることを第11回日韓URM協議会(2017)で確認しました。
現在は、2023年に開催予定だった第13回韓日NCC-URM協議会(第2回移住民国際シンポジウム・UURM協議会)が諸々の事情により2024年5月に延期され、無事開催されました。
神さまによって創られた命を守るため、人権の尊重、格差の解消、核兵器の廃絶、農漁村の尊重と、それらについてのエキュメニカルな取り組みの広がりをお祈りください。