パレスチナに平和が実現されるように 諸宗教との連帯

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◆パレスチナに平和が実現されますように
2023年10月7日の、イスラエルに対するハマスの電撃攻撃を契機とするイスラエル軍の攻撃は、昨年(2023年)11月段階で一万数千人のいのちを犠牲にし、その半分近くが女性と子どもといわれています。
キリスト教徒も、ユダヤ教徒も、そしてイスラム教徒も比較的に穏やかに共生していたオスマン帝国が第一次大戦で滅ぼされて以降、長い歴史の中で差別と迫害を受けてきたユダヤ人を、そのシオニズム運動と結託した西洋列強が強引な形でアラブ人の先祖伝来暮らしてきたパレスチナの地に、先住のパレスチナ人を押しのけるように入植することを促し、イスラエル建国を推し進めた20世紀前半の欧米世界の不条理な政策(「フサイン・マクマホン協定」〈1915年〉、「サイクス・ピコ協定」〈1916年〉、「バルフォア宣言」〈1917年〉)が、結果的にこの21世紀に至るまで止むことのない戦争を繰り返させ、そしてこの度のガザの悲劇を引き起こすにいたる根本原因の主要な部分といえます。問題の本質は宗教間対立や宗教戦争ではないのです。私たちは、この事態がはるか彼方に起こっている悲劇ではなく、キリスト教会が中心となり基礎となって形成された西欧世界が歴史の中で犯してきた大国のエゴイズム、そして反ユダヤ主義と中東世界の人々に対する差別という罪の問題として、深く悔いる思いで十字架の主イエス・キリストの前でひれ伏し祈らずにおれません。
この敵意と憎しみと悲しみ、そして果てしない戦闘がいつ止むのか、その夜明けはだれにも見いだせていません。
しかしだからこそ今、私たち世界のキリスト教会は一方の立場に偏り戦闘を結果的に助長したり、また仲裁の外交に躊躇する政治指導者に停戦に向けた平和の外交を訴えなければなりません。そしてユダヤ教、そしてイスラム教をはじめとする諸宗教の兄弟姉妹たちと共に、敵意と憎しみ、そして差別を乗り越え、和解への希望と平和を回復する道を祈る祈りの輪を互いにつなぎ合い、広げていく時のただ中に生かされているのではないでしょうか。
 
◆諸宗教との連帯
世界のさまざまな地域での戦争や紛争、暴力事件の一つの原因になっているのが、宗教的立場の違いです。近年特に深刻になってきました。それゆえ、異なる宗教的立場に立つ者が相互に対話し、互いの理解を深めることは、現代世界の緊急な必須条件であります。
京都にあるNCC宗教研究所は、日本のキリスト教界の諸宗教理解と対話のためにセミナーを開催し、研究を重ねています。またNCCでは、世界宗教者平和会議(WCRP)などを通して、宗教間対話と協力を推進しています。それらの働きのためにお祈りください。

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2024-09-08 から
2024-09-08
 

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