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9・1朝鮮人虐殺の被害者を覚えて 在日大韓基督教会
◆9・1朝鮮人虐殺の被害者を覚えて
1923年の関東大震災に際しては、軍官民一体の暴力のもとで6,000人以上の朝鮮人が虐殺されました。2024年9月1日には、101周年にあたり、犠牲者となった方々を覚えて追悼祈祷会を持ちました。2025年は102周年の追悼祈祷会を計画しています。今もまた日本社会の中では排外主義が高まる現状があります。「ヘイトスピーチ」から「ヘイトクライム」へ、そして「虐殺」へと進んでしまう危機は、決して過去のものではありません。過去の歴史に向き合うことが共生社会を実現する明日への道を開きます。在日外国人に対する差別と偏見を無くし、共に生きる社会を実現することを覚えてお祈りください。
◆在日大韓基督教会
在日大韓基督教会(KCCJ)のは、1908年に東京の在日本朝鮮YMCAで礼拝を守っていた朝鮮人留学生たちが、朝鮮長老教会、朝鮮メソジスト教会への協力を要請したことから始まりました。その後はカナダ長老教会からも支援を受け、日本の植民地政策によって日本に渡ってこざるを得なかった朝鮮半島の人びとの心のよりどころとして、全国各地に教会がつくられるようになりました。戦後は日本に定着した在日コリアンや、結婚や仕事で本国から来た人々によって今日のKCCJの基盤が作られました。
現在では全国に約80数教会が存在し、戦前からの在日コリアンの子弟だけではなく、日本人と在日コリアンとの間に生まれたダブル、中国出身の朝鮮族と半島にルーツを持つ人ばかりでなく、日本人、ベトナムやネパールの青年たちも礼拝場所を求め集いはじめています。さまざまな人びとが集って礼拝をささげる、豊かさと多様性を特徴とする教会になってきています。
社会で抑圧と差別を受ける人びとと共にあゆむため、KCCJは1968年に標語「キリストに従ってこの世へ」を掲げ、キリストに倣いマイノリティーの苦難を共に担い、この日本の地で神の義と平等を求めて生きる「地の塩」なる教会としての役割を目指してきました。80年代においては指紋押捺拒否運動や、祖国の平和統一に向けた働きに参与してきました。さらに90年代からは「外国人が暮らしやすい社会は、日本人にも暮らしやすい」というスローガンのもと、外国人住民基本法制定のための運動を展開しています。
この多様性こそ「神から与えられた賜物」であること、また「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』(マタイ25:40)との主の教えに従いながらKCCJは、これからも一層マイノリティーたちと共にある教会としての歩みを重ねていきたいと願います。また、未だに解決できてない日本軍「慰安部」問題、「徴用工」問題、「関東大震災朝鮮人虐殺」問題、朝鮮半島をめぐる東北アジアの和解と平和のためにお祈りください。
ホームページ https://kccj.jp/