日本ハリストス正教会
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◆日本ハリストス正教会
1858年函館に開設されたロシア領事館敷地に関係者のための付属聖堂が建てられました。派遣された司祭が相次いで体調を崩して帰国した後、ペテルブルク神学大学を卒業したばかりの修道司祭ニコライ(カサーツキン。後のニコライ大主教)が後任として1861年に来日し、幕末動乱の函館で日本の言語と歴史・習俗を身に着けました。明治維新の後一時帰国してニコライは陳情を続け、正教会日本伝道団の設立を勝ち得ました。伝道団長に任命されて日本に戻り、1872(明治5)年函館から東京に拠点を移し、日本人伝道者を育成して伝道に努め、1891年には東京復活大聖堂(ニコライ堂)を完成させました。使徒の時代からキリスト教が尊んできた「一致と多様性」を大切にし、日本の文化・風俗・習慣をただ排除するのではなく、福音に照らして受容する心を大切にして伝道の実りをもたらしました。
日露関係の悪化、ロシア革命に伴う伝道支援の停止、関東大震災によるニコライ堂の焼損(1929年再建)、日本の軍国主義化・大東亜戦争と課題が相次ぐ中、神の恩寵と信徒の努力により信仰を受け継ぎました。ロシア革命以降少なくとも財政的には自立していましたが、1970年に自治権が追認され、邦人主教のもと福音伝道を続けています。現在、日本各地に63の教会堂・集会所があります。
◎祈りの課題
復活のキリストの光が、すべての人を照らしますように。
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