
キリスト者平和ネット 宗教者ネット
◆平和を実現するキリスト者ネット(キリスト者平和ネット)
軍事化に抗し、武力によらない平和を実現するために、エキュメニカルなキリスト者ネットワークとして1999年に発足しました。聖書のみ言葉に聞き、祈りを合わせてキリストの平和が実現するように、各地で平和を求めて働く人びとと共に活動したいと願っています。
私たちは、憲法第9条こそ、「剣を打ち直して鋤とし」(イザヤ2:4)というみ言葉の具現化と信じています。現実の政治は、憲法破壊の安保法制が強行採決されて以降、秘密保護法、共謀罪、憲法第9条改悪に向けての話合いなど、戦争ができる国へと急速に進んでいます。ナショナリズムは高まり、敵基地攻撃能力の保持すら言われる今日、時代に対する見張りの役を担うキリスト者の責任はいっそう重くなっています。
キリスト者平和ネットでは、この目的達成のために毎月ニュースレターを発行し、キャロリングなどのイベントを行い、諸宗教や市民団体とも協働しています。また毎月第4月曜日18時からは沖縄・普天間基地ゲート前に連帯し、首相官邸前でゴスペルを歌う会を呼びかけています。キリストの平和を実現するための働きができるよう、神の導きと支えがあるよう、お祈りください。
◆平和をつくり出す宗教者ネット(宗教者ネット)
「平和を作り出す宗教者ネット」は、2002年、有事法制に危機感を抱いたカトリックのシスターが祈りを呼びかけたことで創設されました。キリスト者のほか、仏教、さらにイスラム教徒や神道の神主さんも一緒に活動しています。
毎月一回、原発廃止と自衛隊を災害救助隊にするようにという署名を集め内閣府に要請行動をし、午後からは議員会館で、政治情勢などを学び、宗教者としての立場を確認する集会を開いています。現在は、憲法改定の動きに対し、反対の声を上げています。この行動は、すでに160回を超えています。お互いに信じる宗教は違いますが、自分の信仰が大事であるように、他の人の信仰にも敬意を払うなかで、命を大事にし、平和を重んじるという点では、どの宗教も一致していることに気づきました。仏教のお経に「殺すな、殺させるな、殺すのを見過ごすな」という言葉があることを知ったこともそのひとつです。また、立場の違いで共に活動しにくかった団体が、宗教者が間に立つことで、参加できると評価されることは嬉しいことです。
この数年、日本は戦争ができる国へと急速に進んでいます。一人ひとりの命は、イエス・キリストが十字架の死という尊い贖いによって救われたと信じる者として、平和憲法を守り、その理念を世界に発信することが、日本の宗教者の任務だと信じます。かけがえのない命を奪う戦争に反対し、平和のために働き続けられるよう、お祈りください。