「起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り 主の栄光はあなたの上に輝く。見よ、闇は地を覆い暗黒が国々を包んでいる。しかし、あなたの上には主が輝き出で 主の栄光があなたの上に現れる。」
(イザヤ書60章1−2節)

総幹事 網中彰子
教会の暦は、アドベント、主イエス・キリストの誕生を待ち望む待降節から新しい年として覚えます。
神さまがおられるのに、なぜいまだに悪があるのか。なぜ神は世を滅ぼさないのか。それは神さまが、すべての人の立ち帰り、つまり、神さまが初めに全く自由な愛の内に人を造られた、そんな愛の中に生きることを待っておられるという神さまの忍耐によるのです。その一人の救いを祈るのが教会です。
出張で中国の上空を飛んだ時、満天の星空を見ました。雲に遮られ、地上からは見えない光。星はその寿命を終えて、光だけが届いているものもあります。神さまは夜、たった独りの我が子を誕生させました。この幼子は十字架で、皆が持つ自己中心の罪を十字架上の死によって滅ぼすために生まれてきました。その主イエスは死から復活し、罪贖われたものを永遠のいのちへと新しく生かしてくださいます。
「闇が地を覆う」「暗黒が国々を包む」そんな状況はあります。けれども、それがすべてではありません。星がそうであるように、たとえその姿が様々な厳しい現実に遮られて見えず、分からないとしても、既に「あなたを照らす光は昇り」「あなたの上には主が輝き」。ここに希望があります。

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