渡部 信 NCC副議長
今年は4月16日にイースターの日曜日を迎えました。主イエスが無実の罪にもかかわらず、十字架にかかり死に、3日目に墓よりよみがえられた聖書の記事は、「永遠の命」の証として私たちに宣べ伝えられています。
若い頃は、聖書に書かれた「永遠の命」について十分に理解できませんでした。「神の子イエスはどうして預言者エリヤのように生きたまま昇天しないのだろう、どうして最後には十字架上で死んでしまうのだろう」という疑問が拭えませんでした。
しかし年月を重ねていくうちに、死んでも死なない「永遠の命」の存在を主イエスが証してくださったのだ、そしてこの「永遠の命」は、死んでから復活することだけではなく、この世でもイエスが神の子と信じる者に与えられる命だということが理解できるようになりました。
ヨハネ11章23-26節では、イエスが「あなたの兄弟は復活する」と言われると、マルタは「終わりの日の復活の時に復活することは存じております」と答えます。それに対してイエスは「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。」と問います。
肉体は必ず滅びます。しかし神の子イエスは「永遠の命」として肉体の死の力を打ち破りました。私たちがこの世でも死なない命によって生きる道を与えてくださったのです。ここに肉体の生を受けた私たちの信仰の生き方があるのです。

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