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第17回キリスト教人権教育セミナー開催要項

第17回
全国キリスト教学校人権教育セミナー

主の御名を賛美いたします。
 今年の全国キリスト教学校人権教育セミナーは、10年ぶりに名古屋で開催いたします。会場は、伝統あるキリスト教学校のひとつ名古屋中学校・高等学校が引き受けてくださいました。実行委員長は名古屋中学校・高等学校の秋重泉校長、副委員長は同じくキリスト教学校で前回の開催校である金城学院中学校・高等学校の深谷昌一校長という万全の協力体制を得てセミナーが行われることを、感謝したいと思います。
「希望をもって生きるために」というテーマをめぐり、セミナー前半でさまざまな問いかけを行います。基調講演を本協議会会長である関田寛雄が行い、全体会では協議会運営に携わる教職員たちがパネル・ディスカッションを担当します。問題意識を共有して、メイン・プログラムである分科会に臨みたいと願っています。
 分科会は、できるだけ地元での取り組みを分かち合いたいと考えました。金城学院中学の教員、名古屋YWCAや名古屋学生青年センター関係者の発題、また名古屋で「仏教平和論」を教える浄土真宗の僧侶との宗教を越えた対話を考えています。
セミナー三日間を通じて聖書に聴く時を多く持ちます。キング牧師研究者の梶原寿さん、在日大韓名古屋教会の金性済さん、名古屋堀川伝道所の島しづ子さんと、名古屋ならではの講師陣です。そして最終日、このセミナーを特色づける派遣礼拝は、実行委員会副委員長である金城学院大学の藤井創さんのアレンジです。どうぞ楽しみにしていてください。
夜は、カトリック熱田教会の施設である「名古屋働く人の家」に場所を移します。2泊3日、食事や宿泊の場を共にすることで何かが育まれていってほしい、実行委員一同わくわくしながら皆さまをお待ちしております。共に希望をもって生き、働くために!
開催の目的
①キリスト教学校および公私立学校で人権教育に関心を持っている教職員、また人権教育に関心を寄せる
キリスト者・市民・保護者・学生の出会いの場をもつ。
②人権教育の実践に学び合い、分かち合い、建設的な関係を築く。
③キリスト教学校での人権教育のあり方を探求し、人権教育の広がりを創る。

全国キリスト教学校人権教育研究協議会(HP http://www.junyx.net/cshr/
● 主 題 「希望をもって生きるために」
● 日 程 2006年8月10日(木)~ 12日(土)
● 会 場 名古屋学院名古屋中学校・高等学校    
       名古屋市東区砂田橋二丁目1-58
TEL:052-721-5271  FAX:052-721-5277
交通:地下鉄名城線「砂田橋」駅下車
       カトリック熱田教会「名古屋働く人の家」 名古屋市
       熱田区伝馬2-28-14
交通:地下鉄名城線「伝馬町」駅下車
● 宿 泊 名古屋働く人の家(今年は交流会場がそのまま宿泊所になります。詳細は、申込用紙の記載をご覧ください。)
● 参加費 出張 14,000円  自費 11,500円 
  学生 9,000円(含セミナー資料代・4食・ニュースレター購  読費)
  部分参加 1コマ(午前・午後は各1コマになります)
  2,000円 + ニュース購読費3,000円
  ※ 「働く人の家」宿泊費・現地研修(オプション)
     参加費は、含みません。これらは別途いただきます。
● 現地研修
A「皮革工場を中心としたフィールドワークとベビー靴製作ワークショ ップ」2,000円(靴製作費、行きの交通費含む)
B「天白川を歩き野宿生活者の現状を知り、元野宿生活者の人と交流を する」1,500円(交流費用含む、交通費含まず)
C「CSN名古屋の学生たちと共にブラジル人地域のフィールドワー  ク」 1,000円(交通費含まず)
※ お申し込みいただいた方には、後日詳しい案内をお送りいたしす。
D 市民による「平和の祈りの集い」に参加
E「野宿者支援の会」の活動に参加    
 ※D,Eは8月12日(土)の夜です。(自由参加・無料)
● 申 込 7月10日(月)までに、別紙の申込書を下記へ封書またはFaxでお送り下さい。参加費・「働く人の家」宿泊費は、7/27(木)までに下記の郵便振替口座にお振込みください。
※ 宿舎部屋数に限りがありますので、締切をすぎた場合は、「働く人の家」宿泊予約を取れないことがあります。
● 振込先  加入者名 「第17回人権教育セミナー実行委員会」 口座番号 00850-6-112995
● 申込先  〒461-8676 名古屋市東区砂田橋二丁目1-58 名古屋学院名古屋中学高等学校気付「第17回人権教育セミナー実行委員会」  FAX:052‐721-5277                      
 お問い合わせは eyoshida@jcan.net または ℡.082‐228‐4131(広島女学院 吉田)までお願いします。
※ アピール、図書販売を希望される方は、申込書にその旨をご記入下さい。
2006年度 第17回全国キリスト教学校人権教育セミナー日程

8月10日 12:30~ 現地研修
A.皮革工場を中心としたフィールドワークとベビー靴製作ワークシ ョップ
(木)  13:00~         
B.天白川を歩き野宿生活者の現状を知り、元野宿生活者の人と交流をする
C.CSN名古屋の学生たちと共にブラジル人地域のフィールドワーク
   
16:30~    受付 〔働く人の家〕
17:00~    夕食 〔 同 〕
18:00~    開会礼拝
 19:00~    基調報告
基調講演
    オリエンテーション親睦会

8月11日 07:00~ 朝食 〔働く人の家〕
(金)      移動 〔以下 名古屋学院名古屋中学 校・高等学校〕
   09:00~    聖書研究 〔115ホール〕
 10:30~    全体集会  パネル・ディスカッション 〔 同 〕
12:30~    昼食 〔 食堂 〕
13:30~    分科会 〔以下 4号館教室など〕
①居場所のない子ども ~相談室・保健室から見えてくる子どもの人権
②「障害」を問い直す ~共に生きる場を作ろう~
③セクシュアリティを考える~「ありのままの私を生きる」ために~
④性差別を問う ~自分の心と体を守るセルフディフェンス講座~
⑤部落差別問題に取り組む人権教育の創造
⑥在日コリアンと日本人の生徒の出会い
⑦多文化共生 ~「国際子ども学校」と名古屋のフィリピン人~
⑧今こそ平和教育を 
     
18:00~     夕食・交流会  〔 食堂 〕

8月12日 07:00~     朝食 〔働く人の家〕
(土)      移動   
9:00~     朝の祈り    〔名古屋学院名古屋中学校・高等学校〕
10:00~     派遣礼拝     〔  同  〕
12:30~     昼食 〔 食堂 〕
13:30~ 全国キリスト教学校人権教育研究協議会総会 〔115ホール〕
  14:30~     終了
              
現地研修
D.市民による「平和の祈りの集い」行動に参加
E.「野宿者支援の会」の活動に参加

●主催 全国キリスト教学校人権教育研究協議会/第17回全国キリスト教学校人権教育セミナー実行委員会
●後援 NCC教育部/カトリック中央協議会学校教育委員会/キリスト教学校教育同盟/全国在日外国人教育研究協議会/日本カトリック学校連合会
●賛同 NCC在日外国人の人権委員会/NCC部落差別問題委員会/外登法問題と取り組む全国キリスト教連絡協議会/在日大韓基督教会在日韓国人問題研究所/在日大韓基督教会/日本カトリック正義と平和協議会/日本カトリック部落問題委員会/日本基督教団教育委員会/日本基督教団在日韓国朝鮮人・日韓連帯特別委員会/日本基督教団部落解放センター/日本基督教婦人矯風会平和部/日本聖公会正義と平和委員会/日本バプテスト同盟宣教部/日本バプテスト連盟在日・日韓連帯特別委員会/日本バプテスト連盟部落問題特別委員会/日本YWCA/部落問題に取り組むキリスト教連帯会議/名古屋YMCA/名古屋YWCA/日本基督教団中部教区愛知西地区社会部/日本基督教団中部教区愛知西地区性差別問題を考える特別委員会/日本基督教団中部教区愛知西地区靖国問題特設委員会
<プログラムの内容および担当者の紹介〉

現地研修:詳細は申込者に資料をお送りします。
A:皮革工場を中心としたフィールドワークとベビー靴製作ワークショップ
   出発/集合場所:12時30分/ JR名古屋駅
お話:山崎鈴子さん(部落解放同盟愛知県連書記次長) 吉田恭澄雄さん(同県連執行委員) 山本義治さん(同青年部事務局長)
B:天白川を歩き野宿生活者の現状を知り、元野宿生活者の人と交流をする
    出発/集合場所:13時/カトリック平針教会(地下鉄鶴舞線「平針」駅下車徒歩5分)
    案内:竹谷基神父とボランティアの方々 ★屋外を2時間ほど歩く予定です。
C:CSN名古屋(College Student Network for Community Service)の学生達と共に名古屋のブラジル人地域のフィールドワーク
出発/集合場所:13時/ JR名古屋駅
    案内:大谷真矢さん(ブラジル人児童・生徒を支援する大学生ネットワーク(CSN)代表)
D:市民による「平和の祈りの集い」に参加   12日(土) 午後6時半から7時半
地下鉄「栄」駅下車 徒歩2分 栄三越前小公園(野外)集合     案内:藤井 創さん
E:「野宿者支援の会」の活動に参加       12日(土)午後9時から10時半くらい
  「平和の祈りの集い」終了後、関係者と出発、または午後9時にJR「鶴舞」駅前の公園口集合  案内:高木栄子さん
※ A、B、Cの定員は、各20名です。各自、昼食を済ませてからご参加ください。
※ D、Eはセミナー終了後の夕方です。人数制限はありません。また参加費は不要です。

開会礼拝   梶原 寿さん(中部学院大学教授・宗教総主事、キング研究会代表)
基調講演    関田寛雄さん(日本キリスト教団神奈川教区巡回教師、 全国キリスト教学校人権教育研究協議会会長)
聖書研究    金 性 済(キム・ソンジェ)さん(在日大韓基督教会名古屋教会牧師)

全体集会    パネル・ディスカッション「希望をもって生きるために」
  「希望をもって生きるために」というテーマを、観念的にならずに、学校という現場に引き下ろして語り合いたいと思います。そこで生徒や学生が希望をもつために私たちはどんなことを目標として掲げうるのか、手応えをえた経験、あるいは失敗、教職員の希望と失望、だれが何をめざして「解放」される必要があるのか、などなど、司会者と3人の教職員が実感を込めてテーマの指し示す問題意識に迫りたいと思います。
司  会  :吉田絵理子さん(広島女学院中学校・高等学校教員)
パネリスト :庭野節子さん(元平安女学院大学職員)
大藪博康さん(名古屋学院名古屋中学校・高等学校宗教部長)
坂原恵子さん(賢明女学院中学校・高等学校講師)
分科会
①「居場所のないこども」~相談室・保健室からみえてくるこどもの人権~
発題者:赤嶺容子さん(女子学院中学校・高等学校) 山本秀樹さん(金城学院中学校・高等学校教員)
2005年度学校基本調査速報では、2004年度間の「不登校」児童生徒数は12万3千人(中学生は10万人)で3年連続して減少しています。しかしこの減少した数字を手放しでは歓迎できません。その理由は最近の子どもたちが家庭でゆっくりと不登校できない事情があると思われるからです。親が強く学校にゆくことを勧めるあまり、こどもが無理をして登校するケースが増えてきました。こどもが語るその事情にじっくり耳を傾けてみると、居場所がないのです。家庭環境の様々な原因から、家にいられない浮遊している子どもにわたしたちは眼をむけているでしょうか?「居場所のないこども」にとって学校は? 家庭は? そしてこどもの人権を守るためにはどういう手だてがあるのでしょうか。ご一緒に考えてみたいと思います。

② 「障害」を問い直す ~共に生きる場を作ろう 
発題者:竹林寛賢さん(枚方市立長尾小学校教員)
   私は手足に「障害」をもつ教員ですが、教員生活を送る中で、いったい「障害」って何なんだろう、誰が「障害」者だろうと考えてしまうような場面にたくさんめぐり合ってきました。少しわかりにくいからと必要以上にうつむいてしまい小さくなっている子。―まるで「障害」にでもなったかのように思い込んでしまう。(その一方で、自信過剰になる子もいるのに!)
   また少し手・足を働かせれば克服できる課題でも「めんどうくさい」の一言で片づけてしまい、そのままに投げやりにしている子。
  「この人が生まれつき目が見えないのは、だれが罪を犯したからですか。本人ですか。それとも、両親ですか。」(ヨハネ9:2)という聖書の話は、科学や教育・情報の発達した今日でもちっとも変わっていない感じです。このようなことについて、みなさんといっしょに考えてみたいと思います。


③ セクシュアリティを考える ~「ありのままのわたしを生きる」ために~
発題者:土肥いつきさん(京都府立城陽高等学校教員)
   近年、「性同一性障害」という言葉はポピュラーなものになりました。しかし、一般的には「性同一性障害」は「心の性と身体の性が違う」という「病気」を持つ「ごく一部の」人たちのことという認識がされているのではないでしょうか。しかし、性同一性障害を含め、トランスジェンダーあるいは性的少数者の提示する課題は、単に「少数の人々の問題」という形でくくりきれるものではありません。そこには、わたしたち一人ひとりが、自分自身をどう見つめ、どう生きていくのかという問いが隠されています。
   この分科会では「ありのままのわたしを生きる」ための手掛りを「セクシュアリティ」という側面から考えてみたいと思います。

④ 性差別を問う ~自分の心と身体を守るセルフディフェンス~
発題者:具ゆりさん(フェミニストカウンセラー、ウィメンズカウンセリング名古屋YWCA) 
発題者の具ゆりさんが最近高校などで行っている、恋愛とデートDVの背景にあるジェンダー・性差別 を盛り込んだ「自分の心と身体を守るセルフディフェンス」というワークショップを行います。何が「暴力」にあたるのかを考え、なぜそういう暴力的な行為がなくならないかを見直し、社会がジェンダー問題を作り出している構造的背景に気づく必要があります。危険を察知する感覚を磨くこと、それには自分が自分の感情や感覚を大切にしていいことを伝えていきます。

⑤部落差別問題に取り組む人権教育の創造 
      発題者:吉田恭澄雄さん(部落解放同盟愛知県連 執行委員) 山本義治さん(同 青年部事務局長)
部落解放同盟愛知県連合会、青年部事務局長の山本義治さんが結婚・就職などをめぐる状況、青年部での取り組み、外の団体とのネットワークについて語ってくださいます。また、愛知県連平野支部書記長の吉田恭澄雄さんは、製靴業の歴史的経過を中心に発題してくださいます。戦前から戦後にかけて、屠場関係の仕事や、草履の鼻緒づくりなどが主な仕事であった地域の製靴業への転換、そして大資本の進出の中で転廃業の続出などの経緯を経て、今日「ものづくり文化」が見直され、若者が製靴業界に興味を持つようになってきているという状況から見えてくるものを、学校現場での人権教育でどのように語っていけるか、ともに考えましょう。

⑥在日コリアンと日本人の生徒の出会い
発題者:後藤英一さん(金城学院中学校教員)
現在、日本と朝鮮半島との関係は、靖国神社参拝や竹島の領有権、また日本人拉致問題や核開発疑惑などをめぐって、戦後最悪ともいえる状況にあります。そんな中、学校という場にあって、在日コリアンと日本の生徒たちは、お互いをどのように認識し、どのように関わろうとしているでしょうか。また、そのような状況に対し、私たち教師はどのような実践を求められているのでしょうか。それを考える一つの参考例として、発題者が勤務校で顧問を務める「東アジア同好会」の活動を紹介しながら、皆さんと一緒に学び、話し合っていきたいと思います。

⑦多文化共生 ~国際子ども学校と名古屋のフィリピン人~
発題者:バージー石原さん(Filipino Migrant Center代表)
  現在、名古屋近辺には仕事を求めてやってきたフィリピン人労働者が多く暮らしており、その中には正規の滞在資格を持たずに働いている人も少なからずいます。そのような状況の親のもとに日本で生まれた子どもたちは日本社会で十分な権利が認められておらず、学校さえ通うことができない場合もあります。名古屋近辺でも学齢期になっても学校に通うことができず、家や公園などで毎日を過ごす在日フィリピン人の子どもたちが暮らしています。そんな子どもたちが毎日通うことができて、友だちと一緒に勉強することができる場を提供しようという目的のもとに1998年に設立されたのが国際子ども学校(Ecumenical Learning Center for Children)です。
 分科会では、ELCCと名古屋のフィリピン人の問題に関わっておられる在日フィリピン人のバージー石原さんがELCC作成のDVDなど資料を使いながら、名古屋に生きるフィリピンのこどもたち、またフィリピン人労働者たちの状況を紹介します。

⑧今こそ平和教育を
      発題者:尾畑文正さん(真宗大谷派泉称寺住職、同朋大学教員)
「改憲」の声の高まりに重なって、軍靴の音が聞こえてくるような昨今、平和教育の重要性は一層増しています。現代社会の平和でない現実をどのように見抜き、それに向き合うのか、「沖縄」「ハンセン病」「死刑廃止」問題に仏教者として関わる尾畑さんよりお話しいただきます。そして、これから平和教育に取り組もうとする人、現在悩みつつ実践を続けている人、それぞれの立場で思い、意見を交換し、新しい確固とした一歩を踏み出すきっかけとしての分科会になることを願っています。

朝の祈り  島しづ子さん(日本基督教団名古屋堀川伝道所牧師)
派遣礼拝  藤井 創さん(金城学院大学教員)
第一部 分科会グループにもう一度分かれて、礼拝への備えの時とします。このセミナーをふり返り、語り合いましょう。
第二部 再び一同に会し、このセミナーから自分の現場へと帰っていく(派遣される)ための励ましを得る時とします。参加者が主体的に参加することで、それぞれがこのセミナーで受けたことを分かち合い、また確認しあうことのできる礼拝を考えています。