今月のメッセージ : 神は人を分け隔てなさいません。 ローマの信徒への手紙2:11
投稿者 : webmaster 投稿日時: 2016-06-07 (332 ヒット)

 矢萩新一 NCC副議長

つい先日、日本聖公会の総会で、ハンセン病回復者とご家族への謝罪声明と狭山事件の再審請求に関する要望書が決議されました。また6月5日の川崎でのヘイトデモを多くの人々が取り囲んで阻止しました。
人権とは「人間が人間らしく生きていくために社会によって認められている権利」、「人間が生存と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利」と説明されたりします。
神さまと人を愛することが私たちの勤めですが、その根拠は、神さまが私たち一人ひとりを愛し、大切にしてくださっているという確信です。それはすなわち、すべての人が、神さまと人びとから愛される権利があるということです。そして、神さまから愛される権利は、私たちが主張したり要求したりするものではなく、神さまからのお恵みとして一方的に与えられているものです。私たちに「福音」として与えられている、愛される権利・大切にされる権利が、「人権」ということではないでしょうか。
 教会の中で、人権や平和を語るとき、「教会の世俗化だ!社会派の考えを押しつけないでほしい、もっと福音を語ってほしい」という声が聞こえます。そんなとき、イエスさまの十字架は誰のためであったのか、それが徹底して他者のためであったことを思い起こします。そして、私たち一人ひとりが愛される権利を持っていること、神さまが愛されている人々と具体的に出会うことを大事にしていきたいと願います。