今月のメッセージ : 執り成しの祈り       テモテI 2章1節
投稿者 : webmaster 投稿日時: 2016-05-11 (214 ヒット)

NCC副議長  渡部 信

4月6日、東京の妙智會教団本部を会場に、世界宗教者平和会議(WCRP)/Religion for Peace日本委員会主催の公開シンポジウムが開催され、筆者も出席した。ミャンマーの宗教者代表団10名を迎えた今回のテーマは 「他者と共に生きる喜びに向けた実践と課題」。主な顔ぶれは、2012年世界宗教者平和会議がミャンマーに設立された際に尽力した委員会関係者、仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教の代表者であった。

ミャンマーでは1948年の建国以降、民族間の内戦、宗教対立が続いており、今回のシンポジウムでは貧困者への取り組み、宗教間の対話、民族間の和解、などが課題として議論された。軍事政権からアウン・サン・スー・チー氏率いる与党の国民民主連盟(NLD)による新政権誕生にまつわる話も披露され、日本側からも積極的なミャンマー支援の申し出が提案され、示唆に満ちた実り多い会議となった。

現ミャンマー連邦共和国の歴史は、ビルマへの植民地主義の時代から考えなければならない。英国による統治、華僑による実効的な経済支配、そして日本軍による侵略戦争。それ以後、対外的勢力から国の自治独立を守るために軍事政権による鎖国政策を行い、そこから更に民衆による民主化への戦いが始まった。2016年3月に文民大統領が誕生し、新政権へと交代したが、ここへ至るまでの長い道のりは、平和を愛し、忍耐深くその時を待った宗教者らの活動があっての成果だと感じた。筆者も何度となく、ミャンマーを訪れた。国の民主化には時間がかかったが、人口の10%まで達するキリスト教伝道に関して言えば、長きに軍事政権と併存しながら、地味で辛抱強く、民衆に深くに根づいた教育活動、青少年の育成、女性の地位向上などを通じて多大な貢献をしてきた様子が会議から伺えた。