2008年9月11日
法務大臣 保岡 興冶 殿
東京都新宿区西早稲田2-3-18-24
日本キリスト教協議会 総幹事代行 輿石 勇
幹事 木谷英文
萬谷義幸さん、山本峰照さん、平野勇さんら3名に対する死刑執行に強く抗議いたします。
私たち日本キリスト教協議会は、本日、萬谷義幸さん、山本峰照さん(大阪拘置所)、平野勇さん(東京拘置所)の3名に、保岡興冶法務大臣が死刑を執行したことに強く抗議いたします。
私たち日本キリスト教協議会は、すべての人のいのちは神から与えられたものであるという立場から、人間の力によって人のいのちを奪う死刑執行に反対する立場を表明してきました。私たちは、私たち人間が作り出すどのような力によっても、「ひとつのいのち」の存在の是非を操作しうるものでないということ、人のいのちの存在の始まりと終わりを決めるのは、いつも神のみであると信じています。その神は次のように私たちに語ります。『復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分自身を愛するように隣人を愛しなさい』(レビ記19章18節)と私たちに教えています。
この言葉は、神の愛が、すべての人に等しく注がれていることを語っています。この神の愛は、私たちの日々の「生命力」として、人とのかかわりを通して注がれており、この生命力に触れた人は、自分の過ちを赦すように人の過ちを赦す新たな生きかたを与えられると神は呼びかけているのです。この呼びかけは、死刑を必要としない社会を創るよう語りかける神のこころでもあるのではないでしょうか。
2007年5月におこなわれた拷問禁止委員会による日本政府報告書に対する最終勧告において、「日本はいちはやく死刑執行を停止すべきである」とあり、それが「国際社会の共通の意思に繋がっていくことである」と述べられています。私たちは、以上の観点から今回の3名の死刑執行に対して、強く抗議の意思を表明致します。