日本の憲法9条及びアジアと世界の平和を支持する声明文
2008年4月5日インディアナ州インディアナポリスで開催された米国キリスト教会・米国合同教会世界共同宣教局(Common Global Ministries Board of the Christian Church and United Church of Christ)によって採択
背景
2007年11月29日から12月1日にかけて日本東京で9条アジア宗教者会議が開催されました。この歴史的平和会議は日本キリスト教協議会によって招集され、世界宣教の幹事ディビッド・バルガス氏とキャリー・ロジャー・ウイット氏及び東アジア地域担当幹事のシャオリン・ズー氏を含む200人を超える宗教指導者たちが参加しました。この会議では、戦争放棄の世界的必要性を認め、日本の憲法9条を支持するための連帯を呼びかける声明文を採択しました。
1947年に制定されて以来、日本の憲法9条は国際紛争の解決手段としての戦争を否定し、日本が軍事力を保持することを禁じてきました。日本の非武装化と憲法に基づく反戦の誓いは、かつて戦争によってくじかれながらも平和によって力づけられた日本の象徴となっています。9条は世界の国から平和主義のモデルとして見なされています。しかし、近年日本国内外から9条を取除く働きかけや、日本の平和への誓いを大きく弱めようとする動きがあります。
日本は米国の「9・11事件」後の世界戦略の一部として、中東から環太平洋にかけての米国への脅威に対峙するためより攻撃的な軍事姿勢を築いています。米国は日本をこの地域における重要な同盟国として、日本国内での軍の存在と機能を拡大しています。日本の国粋主義者は、愛国主義とテロの恐怖をアピールし、日本の非武装化を終わらせ米国の安全保障戦略への協力を拡大しようと働きかけています。結果として日本の自衛隊は国外にまで展開され、日本の国会は2010年に憲法「改正」を目的とする国民投票法を2007年に成立させました。
9条アジア宗教者会議の参加者は、世界の関係団体に日本の平和憲法を守り、強化しょうとする日本の運動を支持するように呼びかけをしました。さらに世界的軍事化と、恐怖と力による国家間の戦略的分断の時代にあって、9条アジア宗教者会議は、9条に表現された平和の精神を世界に発信していこうとしています。
一、1947年度の制定された日本国憲法第9条は「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、」「国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」と明記しており、
一、近年の日本での戦略的同盟勢力の動きは憲法9条を廃止するか、その非武装と非交戦宣言の抜け穴を見つけようとしていて、
一、2007年11月29日から12月1日まで9条アジア宗教者会議開催のために集まった日本キリスト教協議会と参加者は、平和への日本の取組みの継続性と世界に戦争放棄を訴えるために、憲法9条を維持していくことの重要性を確認し、更に世界の宗教者が、日本の憲法9条を保持する努力を支持し、他国へ平和のメッセージを伝えるよう呼びかけました。
以上のことをふまえ、米国キリスト教会・米国合同教会世界共同宣教局は、
・ 全ての国の憲法に非武装の条項と戦争の放棄を盛り込み
・「戦争を作ろうとする非倫理的で、違憲である動きを暴く」交流の
場として仕え
・「世界で発生する人権侵害の情報交換の場として」非暴力的な「祈
りとともに民主主義を促進するための行動」を支持し、
・ 「良心的兵役拒否の道」を模索するために
9条アジア宗教者会議の声明文と世界に9条ネットワークつくる呼びかけを心から支持します。
さらに世界共同宣教局が日本を超えて9条に刻まれた平和の精神を広げるために米国合同教会・キリスト教会の地域教区及び中央教区に次のように求めます。
・アジアサンデー(ペンテコステ前の日曜日)、広島記念日、アドベ
ント平和サンデーを覚えて「平和と非暴力のために祈り、行動」する。
・同様な条文を米国とカナダの中で広げるためのロビー活動をするこ
とによって非侵略のモデルを拡大する。
・宗教は平和のためにある事を断言し、戦争の正当化のために宗教を
使おうとするものに反対する。
最後に世界共同宣教局は、パートナーである日本キリスト教協議会と、「日本の憲法9条を保持し、生きた法律として残し」世界中に「戦争の根絶」を訴えることによって9条アジア宗教者会議を支持することを決議します。