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エキュメニカル・カレンダー 2009

■7月5日

○日本における宣教の歩みを覚えて

 1859年、アメリカ聖公会、アメリカ長老教会、アメリカ・オランダ改革派教会の宣教師たちが、長崎と横浜に到着しました。その時から数えて今年は、150年になります。それ以前の1846年には、英国海軍琉球伝道会派遣の宣教師ベッテルハイムが琉球の那覇に上陸し、8年間、宣教活動を行っており、これが日本のプロテスタント宣教の始まりでもあります。

 日本にプロテスタント教会がたてられてから、教会はキリストの十字架と復活の証人として、日本語でみことばを伝えると共に、教育や福祉における実践を通して福音を宣教してきました。その歩みに海外からの支援と先達たちの苦労があったこと、何より主の憐れみと恵みがあったことを感謝します。しかし同時に、教会は日本の社会に受け入れられることを願うあまり、時局に屈して沖縄を切り捨て、戦争に協力した歴史を悔い改めなければなりません。

 これらのことを覚えつつ、日本プロテスタント宣教150周年記念大会が、日本キリスト教協議会(NCC)、日本福音同盟(JEA)、日本リバイバル同盟(NRA)に加盟している多くの教派・団体によって準備され、7月8日(水)〜9日(木)に、パシフィコ横浜において開催されます。

 宣教150周年記念大会が、日本におけるプロテスタント宣教の歩みを感謝すると共に、沖縄との関係や日本の教会の戦争責任などへの反省をも深め、新しい宣教と奉仕と交わりを築く一歩となることを願います。

■7月12日

○日本YMCA同盟

 YMCA(Young Men's Christian Association/キリスト教青年会)は、日本国内の34都市および34大学にあり、イエス・キリストの愛と奉仕の精神に基づき、国際協力、地域活動、野外活動、生涯学習、職業教育、チャイルドケア、高齢者福祉、障がい者のスポーツ、レクリエーション活動などを行っています。

 各事業をとおして、青少年等の精神、知性、身体および社会性の成長をはかるとともに、奉仕の精神を養い、民主的社会の発展と多文化共生にむけて世界の平和に寄与することを目的としています。

(会員数:97,768人)

1.若い人が、「平和」をつくる者に、また「一人ひとりの心の平和」をつくる者になれますよう、お支えください。

2.キリスト教運動の一員として、キリスト教文化だけでなく、キリスト教信仰を、日本に広めていくことができますように。とくに、若い人たちに、キリスト教信仰の大切さを伝えていくことができますように。

ホームページ:http://www.ymcajapan.org/

■7月19日

○日本バプテスト同盟

 2008年度 

○教会・伝道所74、集会所5、協力団体(学校など)14、神学校1。

○教会員数:現在会員約2800名、在籍会員4400名。 

○礼拝出席数1教会あたり平均25名。

○教会学校48校、平均出席者14名。

○バプテスト同盟の2008年度年間主題:「賜物を生かして互いに仕えなさい」

○同上の聖句:「あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのですから、神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生かして互いに仕えなさい」(Jペトロ4:10)

○7月開催の総会をもって、第26期を迎えました。2009年4月からの5カ年伝道計画が決まり、いまを生きる私たちの福音宣教に励む姿勢を次の3点から目指します。

@バプテストの原点の学びを通して信仰の豊かな遺産の分かち合い。

A継続した礼拝と伝道活動が進められるよう、実のある協力。

B社会の現実に目を向けて、キリスト者としての務めを明らかにする。

ホームページ:http://www.jbu.or.jp

■7月26日

○日本自由メソヂスト教団

 日本自由メソヂスト教団は、1860年に米国メソヂスト監督教会から分離結成され、日本では1895年に米国から帰国した河辺貞吉が関西を中心に伝道を開始しました。戦時中は日本基督教団第8部に所属し、1952年に離脱して組織を改め、自主自立の教団となりました。

1970年に靖国、戦責告白、安保、万博などに対する意見の相違による混乱が生じ、1984年に一部の教会が当教団から離脱して別の団体を結成するに至りました。現在当教団は大阪と兵庫に7つの教会を組織し、NCCのエキュメニカル運動に参与しています。

○2008年10月5日に、総会議長の合田悟牧師が天に召されました。現在、副議長の永井満牧師(岩屋教会)が議長代行として教団の新たな出発を模索しています。職務が全うできますよう、お祈りください。

○ICU教会

 国際基督教大学教会(ICU教会)は、さまざまな教派のクリスチャンが共に礼拝を守る超教派の教会です。日曜礼拝では大学教職員や学生のほか卒業生や近隣の方々が、日英両語による礼拝を守っています。

ホームページ:http://icuchurch.com/

■8月2日

○日本YWCA

 YWCA(ワイ・ダブリュー・シー・エー/ Young Women's Christian Association)は、キリスト教を基盤に、世界中の女性が言語や文化の壁を越えて力を合わせ、女性の社会参画を進め、人権や健康や環境が守られる平和な世界を実現する国際NGOです。1855年英国で始まり、今では日本を含む120あまりの国と地域で、約2,500万人の女性たちが活動しています。日本では、26の地域YWCAと35の中学・高等学校が活動しています。

 世界のYWCAのネットワークを生かして、非暴力の世界を実現する活動のためにお祈りください。

1.日本では平和憲法が守られ、各国に憲法9条が広がり、世界が平和になりますように。

2.軍事占領下のパレスチナの人びとを孤立させないために、パレスチナから呼びかけられている、オリーブの木を贈るキャンペーンなどに応えたいと思います。

 聖書:「平和を実現する人々は幸いである」(マタイ5:9)

ホームページ:http://www.ywca.or.jp  

■8月9日

○ヒロシマ・ナガサキを覚えて

 1945年8月6日、9日の原爆は20万人以上の人びとを殺傷したばかりか、生き残った被爆者にも放射能による後遺症という苦しみを背負わすことになりました。今なお数多くの被爆者とその子孫を苦しめつづけています。

 被爆者は「こころ」と「からだ」に受けた深い傷を負いながらも、自分たちの体験した苦難を繰り返させてはならないと、「再び被爆者をつくるな」「核兵器をなくせ」と叫び続けています。その声は、数多くの人びとの共感を呼び、世界各地で核兵器廃絶の幅広い行動へと人びとを招いています。平和と核兵器廃絶を願う人びとの祈りがさらに広がりますように。

○NCC平和・核問題委員会

 NCC平和・核問題委員会は、平和をつくる活動をしている全国各地の教会や人びとと出会い、協力・連帯を模索しながら活動を行っています。「平和キャラバン」や「子ども平和会議」などの企画をたてる傍ら、現場の課題を全国の教会で覚えることができるよう、また課題を担っている全国の教会を孤立させないよう、少しずつネットワークを築き上げています。また、原発や核燃料サイクルの問題では、多宗教間でつくる「原子力行政を問い直す宗教者の会」の一員としても活動を担っています。

 軍事化や憲法改悪に関しては、カトリックを含む36教派・団体が運営する「平和を実現するキリスト者ネット」や、宗教を超えて活動する「平和をつくり出す宗教者ネット」と共に祈りつつ行動しています。日本の軍事問題をアジアの文脈から捉え、平和をつくるための歩みを模索するAPA(アジア平和連合)や、沖縄・辺野古の基地建設を許さない実行委員会とも連携しています。神さまに創られたすべてのいのちが、核や戦争で奪われることがないようにと祈りつつ活動しています。

聖書:マタイ5章9節

■8月16日

○敗戦記念日を覚えて

 1945年8月15日は敗戦の日です。しかし、その中で行われた「沖縄戦」には公式の戦闘終了日がありません。日本本土の「敗戦後」、NCCに加盟する多くの教会・キリスト教団体は、戦争に加担した罪を神の前に告白し、悔い改め、神と隣人に対し赦しを乞いました。

 過去を記憶し、歴史が私たちに教えたことを心に刻み、二度と同じ罪を犯さないことを決意し、新たな道を歩み出しました。2000万人以上の犠牲者を出したアジアにおける平和構築のために、和解と平和の努力と、すべての基地をなくす努力を続けていきましょう。

○NCC靖国神社問題委員会

 靖国神社問題は、日本とアジアの平和に関わる重要な課題です。戦没者を天皇の名によって「英霊」と祀り、侵略戦争を美化し、国民を戦争に動員して来ました。

 歴代の日本の首相が靖国神社参拝に固執するのは、国のために死ぬ人間を必要としているからです。新しい国の追悼施設建設問題もこの線上で考えねばならないでしょう。委員会では、『国家による追悼はなぜ問題なのか』を発行し、また、千鳥ケ淵戦没者墓苑を論議し、この問題を提起しています。

<祈りの課題>

1.国家と宗教の厳格な分離。

2.国家を絶対化しない。

3.「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」。

■8月23日

○平和を実現するキリスト者ネット(キリスト者平和ネット)

 キリスト者平和ネットは、1999年、「戦争体制づくり」の憲法改悪の動きに抗し、武力によらない平和をつくり出すために、エキュメニカルなキリスト者のネットワークとして、36教派・団体が運営主体となって働きをスタートさせました。

 各地で平和を求めて働く人びとを励まし、聖書のみ言葉を聴き、祈りを合わせて、キリストの平和が実現するように、さまざまな活動を行っています。

○日本が再び戦争への道を歩むことがないように。

○すべての人が、神の前にかけがえのない存在として大事にされるように。

ホームページ:http://www.cpnet.bona.jp/

○平和をつくり出す宗教者ネット(宗教者ネット)

 宗教者ネットは、「殺さない、殺させない」という祈りのもと、戦争ができる日本に向かおうとする動きに対して、諸宗教の人たちが協力して活動する、宗教者たちの草の根ネットワークです。

 平和を求めて、諸宗教者が祈りの集いを行うほか、「非暴力」での行動を提唱しながら、平和をつくり出すさまざまな活動を行っています。2003年より、日本の自衛隊のイラクからの完全撤退、インド洋での給油活動中止を求めて、内閣府に請願署名を届け、毎月、首相官邸前での祈りの集いを続けています。

 2005年には、このネットワークを基にして「宗教者9条の和」が発足しました。諸宗教者と共に、平和の実現のために祈りましょう。

■8月30日

○9.1朝鮮人虐殺の被害者を覚えて

 1923年の関東大震災時に、6000人以上の朝鮮人が、軍官民が一体となって虐殺されたことを忘れてはなりません。毎年、大震災時の朝鮮人虐殺を覚えて行われる「9・1集会」は、NCC在日外国人の人権委員会が加わり、30年以上にわって開催されています。集会では、関東大震災の研究者を招いて歴史の真相や真実を学ぶと共に、今も差別で苦しむ在日コリアンの証言を聴き、差別と闘う力としています。在日外国人に対する差別をなくし、共に生きる社会が実現しますよう、お祈りください。

○NCC在日外国人の人権委員会

 この委員会は、在日・滞日外国人の基本的人権を保障することを、教会の取り組みとするために、「外国人住民基本法」の制定の早期実現を毎年呼びかけてきています。また、2007年11月20日から強行された、外国人の指紋と顔写真採取の即刻中止を求める署名活動も呼びかけています。この二つの取り組みに参与くださり、祈りのうちにおぼえてください。

 1980年代、1万人以上の外国人が「外国人登録法」で定められた指紋押捺を拒否・留保しました。その中には、在日韓国・朝鮮人をはじめさまざまな国籍の牧師・宣教師・信徒がいました。また、16歳の誕生日を迎えて最初の確認登録の際に、指紋押捺を拒否した高校生たちもいました。こうした在日外国人の良心的不服従のたたかいと、教会や市民団体の粘り強い取り組みによって、2000年4月1日、指紋制度は全廃されました。しかし2007年11月20日、日本のすべての国際空港・海港で、日本に「入国」する外国人と、日本で正規の在留資格をもって「再入国」する16歳以上のすべての外国人(外交官や在日韓国・朝鮮人など特別永住者は除く)から、指紋と顔写真を登録させる制度が始まりました。これは、人間としての尊厳を奪うものです。

■9月6日

○パレスチナに平和が実現されますように

 パレスチナ紛争は、西欧の帝国主義とユダヤ人差別によって起こり、600万人という世界最大の難民を生み出し、現在まで続く最古の国際紛争となっています。イスラエル政府が国際法を無視した軍事行動や人権侵害を続けることで、法と民主主義による国際紛争解決への不信感をも深めています。また、キリスト教シオニズムが解決を困難にしています。パレスチナにおける正義の回復と和解のために、またそのことを覚えてなされている日本における教会やキリスト教関係団体の働きのためにお祈りください。

○諸宗教との連帯

 世界のさまざまな地域での戦争や紛争、暴力の一つの原因となっているのが、宗教的立場の違いです。異なる宗教的立場に立つ者同士が対話し、互いの理解を深め合うことは、現代世界では必須条件であると言えます。

京都にあるNCC宗教研究所は、日本キリスト教界の諸宗教理解と対話のためにセミナーを開催し、研究を重ねています。またNCCでは、世界宗教者平和会議(WCRP)などを通して、宗教間対話と協力を推進しています。それらの働きのためにお祈りください。

■9月13日

○日本友和会(JFOR)

 日本友和会(JFOR=Japan Fellowship of Reconciliation)は、非戦・非暴力で和解の実現を目指すNGOです。国連経済社会理事会に特別協議資格があります。国際FORは、80数年の歴史があり、世界に40以上の支部があります。本部はオランダにあります。

JFORは毎年、国連人権委員会に代表を派遣し、ロビー活動をしています。日本の学生に、国連活動の実際を体験的に指導するユニークな活動や、非暴力トレーニングなども行っています。

次の事柄をともに祈ってください。

1.戦争と紛争、そしてテロが無くなりますように。そのために戦争放棄の日本国平和憲法の改悪を防ぐことができますように。さらに、この平和憲法の理念を世界中に広めることができますように。

2.紛争の原因である、貧困と無知とあらゆる差別そして過度の愛国主義と民族主義を克服できますように。

3.環境破壊を止め、次代に神の賜物である素晴らしい地球を残すことができますように。

○キリスト友会日本年会

 正式にはフレンド(またはフレンド派)ですが、「クエーカー」の名称で知られています。特定の信条・礼典をもっておりません。それは、神の御霊は、すべての人に宿っており、神の啓示を待ち望む静黙の祈りの中で、一人ひとりのうちに直接働きかけることを信じているからです。人種差別撤廃、非戦平和主義など、社会的実践に重きが置かれています。

日本には1886年、フィラデルフィア年会の婦人外国伝道部から派遣された米国フレンドによってもたらされました。 

聖書:「肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である。『あなたがたは新たに生まれねばならない』と あなたに言ったことに、驚いてはならない。風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。霊から生まれた者も皆そのとおりである」(ヨハネ3:6〜7)

■9月20日

○日本聖公会

聖公会という教会の歴史は英国の宗教改革から始まります。ローマ教皇から離れたという意味ではプロテスタントといえますが、大陸の宗教改革に比べてカトリック教会の良き伝統も大切にしてきました。世界で38管区に別れ、カンタベリー大主教を一致のシンボルとして、各管区が独立しています。 

英国国教会大主教であったウイリアム・テンプル大主教の、社会問題や学生キリスト教運動、さらに世界教会運動への貢献は高く評価されるべきでありましょう。この先人の模範に従い、価値観が多様化する時にこそ、お互いの良きものを学び合う聖公会らしさをより大切にしたいと願っています。

1.変化の多い世界において、聖公会らしい多様性の中の一致が保たれますように。

2.聖職に召される人が増し加えられますように。

3.神学校の教育がより豊かなものにされますように。

ホームページ:http://www.nskk.org

■9月27日

○在日大韓基督教会

在日大韓基督教会(KCCJ)は昨年、宣教100周年を迎えました。その宣教の始まりは、1908年に東京在住の留学生たちが教会設立のために朝鮮に牧師派遣を要請したことによります。その後、朝鮮の長老会やメソジストなどの支援のもとに成長し、68年の宣教60周年時には標語「キリストに従ってこの世へ」を掲げ、在日など社会の最も小さい者の苦難を共にする中で、キリストに従う教会として歩んできました。80年代からは指紋押捺拒否運動や、祖国の平和統一に向けた働きに参与してきました。昨年10月13日に大阪女学院にて開催された宣教100周年記念大会には約1300名が集い、神から与えられた100年の恵みに感謝をささげました。

○10月12〜14日に開催されるKCCJ第50回定期総会のことを覚え、お祈りください。

○国籍などに関係なく、すべての人のいのちが輝く多文化共生社会が、日本社会に実現されることをお祈りください。

聖書:Jテサロニケ5章18節、創世記45章5節

ホームページ:http://kccj.net/