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エキュメニカル・カレンダー 2008

■10月5日

○日本聖書協会

 聖書協会の働きは、1804年に英国で開始されました。日本における活動は1875年にスコットランド聖書協会が、翌年に米・英両聖書協会が支社を設置したことに始まります。1937年にこれらを統合し、日本聖書協会が発足しました。

日本聖書協会は、国内の諸協会と団体の支援、協力を得ながら、聖書の翻訳、出版、頒布、普及を通して、御言葉を全ての人にお届けすることを目的としています。また、聖書協会世界連盟の一員として、各国聖書協会と相互に協力しつつ、全世界の聖書普及に努めています。

 ホームページ PC:http://www.bible.or.jp/  携帯:http://www.bible.or.jp/i/

○NCC地域協議会

 教会間の一致を求める働きは、歴史的に「伝道と宣教」、「倫理的な課題」、「信仰と職制」等への共通な取り組みとして展開されてきました。 

NCCは、1922年、日本基督教連盟として発足しました。戦時下の日本基督教団の設立により、活動を一時期中断し、戦後、1948年に現在の日本キリスト教協議会という名称で、再出発をしています。世界のエキュメニカル運動の進展とともに、「すべてのものが一つになるために」(ヨハネ17:21)とイエスが願った祈りに応答して、教会間の一致を求める働きが日本各地に広がり、NCCの地域協議会が、共同の祈りの集いや地域での働きを通して活動を展開しています。

NCCは、2005年6月に、沖縄教会協議会(OCC)と共催して、日比協議会を実施しました。今後とも、NCCとの対話が促進されることを覚え、地域NCC協議会の働きのために、お祈りください。

■10月12日

○在日大韓基督教会

 在日大韓基督教会(KCCJ)は今年、宣教100周年を迎える教会です。その宣教の始まりは、1908年に東京在住の留学生たちが教会設立のために朝鮮に牧師派遣を要請したことによります。その後、朝鮮の長老会やメソジストなどの支援のもとに成長し、68年の宣教60周年時には標語「キリストに従ってこの世へ」を掲げ、在日など社会の最も小さい者の苦難を共にする中で、キリストに従う教会であろうとしてきました。80年代からは祖国の平和統一に向けた働きなど、和解の業に参与してきました。現在約100の教会・伝道所があります。

○KCCJでは、宣教100周年の標語に「感謝の百年、希望の百年」を掲げ、さまざまな関連事業に取り組んでいます。10月13日には、宣教100周年記念大会を開催します。そのことを覚え、お祈りください。

○国籍などに関係なく、すべての人の命が輝く多文化共生社会が日本社会に実現されることをお祈りください。

聖書:テサロニケの信徒への手紙J 5:18

ホームページ:http://kccj.net/

■10月19日

○キリスト教教育週間(10月19〜26日)

 毎年10月第3日曜から第4日曜はキリスト教教育週間です。子どもたちのいのちと権利が大切にされる社会がくるよう、祈り、考え、行動しましょう。ポスターや趣意書を作っています。ご利用ください。

○NCC教育部

  NCC教育部は1907年、日本日曜学校協会として設立されました。戦後、日本キリスト教教育協議会(JCCE)となり、その後NCCと合同して今日に至っています。

 2007年には、皆さまにお支え頂き、百周年記念事業として書籍『教会教育の歩み―日本におけるキリスト教教育史』(教文館)、DVD「日曜学校から始まるキリスト教教育の歩み」、展示会開催ができましたことを感謝します。

 教育部の活動の中心は、教会や学校、キリスト教団体におけるキリスト教教育の取り組みの分かち合いと協働です。その一致点は、「キリスト教教育とは一人一人の尊厳が大切にされる教育であり、世界に平和をつくり出す営みである」という教育観です。

1.子どもたちの尊厳が守られる社会となるよう、共に祈りましょう。

2.そのような社会の実現のために働く人びとを覚えて祈りましょう。

3.わたしたちもそのような働きに加わっていけるよう、祈りましょう

■10月26日

○日本福音ルーテル教会

 日本福音ルーテル教会は、1893年イースター(4月2日)に佐賀で初めての礼拝を行いました。宗教改革者マルチン・ルターの「聖書のみ、恵のみ、信仰のみ」の言葉を尊重しています。現在は、10年計画の宣教方策(Power Mission 21)を掲げ、宣教する教会を目指して、次世代育成・信徒の意識改革・教会組織改革等に取り組んでいます。

125教会、総会員数2万2千人が北海道から九州まで5教区の教会に集っており、会議制で運営しています。

≪祈りのリクエスト≫

1.ブラジルに宣教師として派遣している、渡邉進牧師ご一家をおぼえて。

1964年よりブラジルの日系人教会のために、サンパウロに宣教師を送っています。今では日本語を話さない世代もいます。教会の働きと、周辺の貧困地域の子どもたちの援助施設も他法人と協力して取り組んでいます。

2.アメリカに、日語伝道の宣教師として派遣している、伊藤文雄牧師夫妻をおぼえて。

  日本福音ルーテル教会とアメリカ福音ルーテル教会の共同宣教プログラムとして、在米の日本人や日本語を話す人たちのための礼拝のために、カリフォルニア州の2箇所の教会に日本人牧師を派遣しています。

3.日本福音ルーテル教会で取り組んでいる宣教方策 Power Mission21が進み、日本福音ルーテル教会が、より宣教する教会に成長させられますように。

4.日本福音ルーテル教会で取り組んでいるメコン地域の宣教とカンボジアの教会をおぼえて。

5.パレスチナのクリスチャンのために。

○パレスチナのクリスマス・ルーテル教会と交流・支援をしています。

○抑圧された状況にあるパレスチナ人クリスチャンのことをおぼえます。

○また他宗教との平和的共存、共働ができますように。

 

 ホームページ:http://www.jelc.or.jp/

■11月2日

○NCC都市農村宣教委員会(URM)

 当委員会は、1970年代後半から、日本と韓国における「産業の発展と加速化する都市化の中で、機械化されていく労働者を一人の人間として扱う」地域活動を促進するために歩んできました。

また1980年代半ばからは、各地域において、労働の機会が保障されない野宿者、増加していく移住労働者、被差別部落解放に関わる者、沖縄・アイヌといった民族の課題に携わる者などが毎年全国セミナーを開催し、隔年ごとに日韓セミナーで、活動の連携を強めることに努めてきています。

農村地域の教会の課題については、2005年第7回日韓URM協議会で、農村宣教担当者を設置し、2006年5月には、東北地域で農村交流セミナーを開催し、30年にわたって無農薬栽培に取り組んできた方からの学びの場を設けました。このセミナーは、日韓交互を会場に定例化していきます。

都市・農村の教会が、「周縁化された人々と共に歩む」ことを常に活動の柱として歩んでくださることを願い、委員会の働きを共に祈っていただければ幸いです。

■11月9日

○「障害者」週間(11月9日〜15日)

  NCC「障害者」と教会問題委員会は、1981年の「国際障害者年」以来、11月の第二聖日の週を「障害者」週間として守るように呼びかけています。2008年は11月9日〜15日です。それぞれの場において「障害者」週間を覚え、聖書の理解を深めて、教会の在りようを吟味し、改めて「垣根」を取り除く機会としてお用いください。

○NCC「障害者」と教会問題委員会

 NCC「障害者」と教会問題委員会は、教会の在りようを問いかけ、また「障害者」団体のネットワーキング、国外(特にアジア)との交わりを、主な目的として活動しています。「障害者」団体交流セミナー、日韓「障害者」交流セミナー、「障害者」週間などを開催し、年3回前後ニュースレターを発行しています。委員会の働きが進められるよう、どうぞお祈りください。

■11月16日

○東京聖書集会

 独立伝道者 故政池仁が主宰した無教会主義キリスト集会を継承する集会です。毎日曜午前10時から11時半の間、在日本韓国YMCAをお借りして、会員の協同責任により礼拝を守っております。第三日曜の午後は月例の読書会、第四日曜は礼拝の後、愛餐会をもっております。
 その他毎年、一日読書会、伝道講演会や聖書講習会・バイブルキャンプ(兄弟姉妹集会との共催)を行っております。
私ども会員は、わが国民の一人でも多くの方がキリストの福音を信じるようになり、真理と平和を愛する心が遍く国中に及ぶことを常々祈っております。なお、現在の会員は約50名ですが、高齢化が進んでおりますので、若壮年層の方々が新たに参加されることを切に願い、祈っております。全NCCご関係の皆様の御加祷をお願いいたします。

○日本キリスト教文化協会

 日本キリスト教文化協会は、キリスト教思想を広く普及させ、キリスト教文化の向上に貢献するために、キリスト教図書館を開設しており、またキリスト教の出版・教育・福祉事業に長年にわたり貢献されてこられた功労者を公に顕彰することを主な活動としております。

 ホームページ:http://www.bunka-kyokai.or.jp

■11月23日

○日本ハリストス正教会

 1858年(安政元年)北の玄関として開かれた函館に領事館が設置されその付属として正教会ができます。イワン・マアホフ神父が派遣され、翌年ワシリイ・マアホフ神父が派遣されますが体調を崩しまもなく帰国します。その後任に神学校を卒業したばかりの青年修道司祭、イオアン・カサーツキン(後のニコライ大主教)が日本伝道を志して、1861年来日。これが日本における正教会布教の原点です。

 正教会の伝道方針「郷に入りては……」の方法で、文化、風俗、習慣をただ排除するのではなく福音を照らし真に根づいた伝道を説きます。その結果わずかの間に北海道から九州までくまなく布教されました。

 しかし、その後に相次ぐ不幸な出来事、1904年日露戦争、1923年関東大震災、1941年第二次世界大戦などにより、伝道を阻害されました。

 現在、全日本に56の教会堂があります。

 ホームページ:http://www.orthodoxjapan.jp/index.html

■11月30日

○エイズ・サンデー

 12月1日の世界エイズデーに最も近い主日は、エイズ・サンデーとして世界の諸教会によってまもられています。エイズのまん延が防がれ、感染者に対する差別・偏見がなくなるように、どうぞお祈りください。

■12月7日

○国際人権デー(12月8日)を覚えて

 1948年12月10日の国連総会で、「すべての人間は、生まれながらにして尊厳と権利とについて平等である」とうたった世界人権宣言が採択されました。

日本では12月4日から10日間を「国際人権週間」と位置付けています。この週間に、日本で暮らすすべての人が、1)医療を公正に受ける権利、2)日本語、母語双方で教育を受ける権利、3)食料が、日々与えられる権利、4)住居が提供される権利、5)公共社会に参加する権利、6)拷問・恣意的逮捕および拘束を免れる権利を、日本で暮らすべての人に保障する取り組みがなされています。 

神が喜びをもって創造されたすべての命が、祝福のうちに生かされるようお祈りください。

○NCC部落差別問題委員会

 「教会があらゆる差別を、主イエスと共に克服する」ことを信じ、祈りましょう。なぜなら、当委員会は、教会、団体が、部落差別を生み出してしまう体質から解放されることを心から願い、活動しているからです。

今総会期は、以下の活動を行っています。祈りのうちに覚え、ご参加ください。1)5月、10月の「狭山全国集会」、2)6月の「NCC人権週間」、3)3月、9月の「部落解放青年ゼミナールin関東」、4)8月の「全国キリスト教主義学校人権教育セミナー」、5)『いばらの冠』(人権教育テキスト)の活用。

■12月14日

○国際移住労働者デー(12月18日)を覚えて

1990年12月18日、「すべての移住労働者とその家族の権利保護に関する条約」が国連で採択され、2004年7月1日に発効しました。この条約は、在留資格のある・なしにかかわらず、すべての移住労働者とその家族の基本的人権は保障されるべきとうたっています。

しかし、日本は、この条約を批准していません。そのため、日本で暮らしている移住労働者とその家族は、在留資格がない、外国人である、または、外国に文化的・民族的ルーツをもつなどという理由で、さまざまな差別や人権侵害を受けています。また、多くの移住労働者家族が不法滞在ということで摘発を受け、家族分離収容で苦しんでいます。第6回国際移住労働者デー集会では以下の要請が採択されました。

1.日本は、「すべての移住労働者とその家族の権利保護に関する条約」を批准すること。そして、条約に定められたことを実行すること。

2.移住労働者の権利を守る法律を制定すること。

3.子どもの教育の権利を保障すること。大人の移住労働者へ日本社会について学ぶ機会を、そして、日本人が移住労働者の文化・社会・権利について学ぶ機会をつくること。

4.移住労働者に対する偏った報道をやめること。

5.日本で働くすべての移住労働者に労働ビザを与えること。

 日本が在日外国人にとって住みやすい社会となることをお祈りください。

○難民・移住労働者キリスト教連絡会(難キ連)

 難民・移住労働者問題キリスト教連絡会は設立以来在日外国人の人権のために活動を続け、近年は入国管理センターに収容される方の面会支援を通して見えてくる入管問題への取り組みに力を注いでおります。2007年6月には、全国ワークショップ「獄にいる時訪ねてくれたパートK」を開催。全国から100名近い参加があり、全国の入国管理センター面会支援団体のネットワーク立ち上げと、ネットワークの機能拡大及び充実が叫ばれました。

 この面会支援は被収容者の精神的ケアにとどまらず、「仮放免申請手続き支援」にも及び、「保証人、保証金、住居を含めた受け皿の準備」等、物心両面の支援が必要となり、全国ネットワークの構築が、難キ連の祈りの課題となっております。

 移住労働者と比べ、難民の日本語能力は滞日期間が長期に及んでも著しく低い状況が見られます。不完全な日本語によるトラブルは支援者との間にも時には不協和音を招き、周囲や雇用の場でも深刻な事態を招くことがあります。そこで難キ連は、難民の日本語習得支援を使命とし、2005年11月に少人数のクラス編成による「難民日本語講座」を開講しました。独自の指導法により成果を上げつつありましたが、半年でやむなく休講、2008年1月の再開講を目指して準備を始めています。一日も早い再開をお祈りください。

■12月21日

○パレスチナに平和が実現されますように

 パレスチナ紛争は西欧の帝国主義とユダヤ人差別によって起こり、600万人という世界最大の難民を生み出して、現在まで続く最古の国際紛争となっています。イスラエル政府が国際法を無視した軍事行動や人権侵害を続けることで、法と民主主義による国際紛争解決への不信感をも深めています。

キリスト教シオニズムが解決を困難にしていることも覚え、正義の回復と和解のため、お祈りください。

○諸宗教との連帯

 世界のさまざまな地域での戦争や紛争、暴力の一つの原因となっているのが、宗教的立場の違いです。異なる宗教的立場に立つ者同士が対話し、互いの理解を深め合うことは、現代世界では必須条件であると言えます。

 イスラム教やユダヤ教との対話、日本では仏教とキリスト教の協働が「平和を作り出す宗教者ネット」や宗教者による「9条の和」の働きを通して実現しています。京都にあるNCC宗教研究所は、諸宗教間の対話を活動の中心にしています。

■12月28日

○NCC神学・宣教委員会

 NCC第36総会において、NCC神学・宣教委員会が誕生しました。神学・宣教委員会の目的は、教会間対話を神学や職制理解をめぐって積み上げていく信仰職制の流れと、社会や日常における正義と平和の働きに参与する宣教奉仕の流れといった、エキュメニカル運動の二つの大きな流れを結びつけ、新たなエキュメニカル神学を追求することにあります。

2007年は、アジア祈祷日の式文の翻訳、作成をしました。2008年は、CCAと協力して、日本の平和憲法9条とアジアの平和をテーマに、アジア祈祷日の式文が作成されました。NCCエキュメニカル・カレンダーは、神学・宣教委員会の実践の一つです。