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エキュメニカル・カレンダー 2007

■4月1日

○日本福音ルーテル教会

 日本福音ルーテル教会は、1893年イースター(4月2日)に佐賀で初めての礼拝を行いました。宗教改革者マルチン・ルターの「聖書のみ、恵のみ、信仰のみ」の言葉を尊重しています。現在は、10年計画の宣教方策(Power Mission21)を掲げ、宣教する教会を目指して、次世代育成・信徒の意識改革・教会組織改革等に取り組んでいます。

 2006年現在、128教会、総会員数2万2千人が北海道から九州まで5教区の教会に集っており、会議制で運営しています。

<祈りのリクエスト>

1.ブラジルに宣教師として派遣している、渡邉進牧師ご一家をおぼえて。

1964年よりブラジルの日系人教会のために、サンパウロに宣教師を送っています。今では日本語を話さない世代もいます。教会の働きと、周辺の貧困地域の子どもたちの援助施設も他法人と協力して取り組んでいます。

2.アメリカに、日語伝道の宣教師として派遣している、田中良浩牧師夫妻、伊藤文雄牧師夫妻をおぼえて。

日本福音ルーテル教会とアメリカ福音ルーテル教会の共同宣教プログラムとして、在米の日本人や日本語を話す人たちのための礼拝のために、カルフォルニア州の2箇所の教会に日本人牧師を派遣しています。

3.日本福音ルーテル教会で取り組んでいる宣教方策 PowerMission21が進み、日本福音ルーテル教会が、より宣教する教会に成長させられますように。

4.日本福音ルーテル教会で取り組んでいる、メコン地域の宣教でタイ・カンボジアの教会をおぼえて。

5.パレスチナのクリスチャンのために。

  • パレスチナのクリスマス・ルーテル教会と子y流・支援をしています。
  • 抑圧された状況にあるパレスチナ人クリスチャンのことをおぼえます。
  • また他宗教との平和的共存、共働が出来ますように。

■4月8日復活日

○沖縄からすべての基地が撤去されますように〜辺野古での<いのちを守る>闘いを覚えて

 在日米軍基地の75%が国土面積の0.6%の沖縄に集中しています。それは沖縄を「捨石」とした日本の政策の結果であり、兵士による暴行事件や環境破壊をもたらし続け、自立した地域経済の発展を阻害してきました。また在沖米軍基地はアジア諸国への前線基地として数々の戦争で使われて二重に沖縄の人々を苦しめ、また近隣諸国との和解を困難にしています。

 沖縄・辺野古での新基地建設阻止は沖縄で負わなければならない課題ではありません。アジアにおける<いのちを守る>闘いとして覚え、共に祈り、働きたい。

■4月15日

○NCC中国委員会

 全ての教会が閉鎖されていた文化大革命の時代を経て、劇的な政治的、社会・経済的変化の中で中国の教会は急成長し、1949年に70万人だったプロテスタント人口は今や1600万人を超えています。

 一方でかつての日本の軍事侵略と大戦後の政治体制の違いは日中の教会を深く分断したままです。

 NCC中国委員会は日中の教会間の和解を進め、交流・協力のためのパイプを築くことを目的として、中国基督協会(CCC)と代表団を派遣しあい、また中国愛徳基金会への日本語教師派遣などの協力を行っています。

 2007年は、中国におけるプロテスタント宣教200周年の年であり、4月19日〜26日には代表団を日本にお招きします。関心を共有するテーマを見いだし、いっそう具体的な交流を進めることができますよう、お祈りの内にお覚え下さい。

■4月22日

○NCCチェルノブイリ災害問題プロジェクト

 1990年に世界教会協議会とロシア正教会の呼びかけに応じて、NCCが設置したプロジェクトです。日本の医師の派遣、現地医師の招聘、研修、医薬品の支援などの活動を展開してきました。

 事故から20年経ち、国際社会の関心は薄れ、被災者への国からの支援は減らされる一方の現状があります。事故当時に生まれ、あるいは子どもだった世代は、今20〜30歳ぐらいになり、就職、結婚、出産などにあたって、被曝の影響に悩まされていますが、ただそれを各々が抱え込まなければならない状態に置かれています。

 困難な中に置かれている被災者と、被災者のために現地で働いている教会、諸団体のことを、どうぞお祈りの内にお覚え下さい。

■4月29日

○平和憲法が守られますように

 1947年5月3日に制定された平和憲法が改訂されようとしています。2005年11月に自民党は、「新憲法草案」を発表しました。この草案では、様々な項目が議論されていますが、9条の改定がその目標です。

 憲法9条は日本国内の法律に止まらず、アジアの人々にとって、日本が2度と軍事侵略をしないことを誓約した証しとして受けとめられています。平和憲法は、アジアの人々にとって、日本が「戦争をする国」にならないための、歯止めです。私たちは、十字架の主イエス・キリストに従って生きる者として、非暴力によって平和を実現することを規定した平和憲法を支持します。平和憲法を活かすために結成された、既存の「キリスト者平和ネット」、「平和をつくり出す宗教者ネット」、「宗教者九条の和」と連携し、平和憲法を守り、活かす取り組みがますます必要されています。

■5月6日

○聖書協会世界連盟祈祷日(UBS DAY/5月9日)

 第二次世界大戦終結翌年の1946年5月9日、各地で活動していた13の聖書協会がイギリスのヘイワードヒースに集まり、聖書協会世界大会が開催されました。

 そしてこの日、日本・ドイツなどの荒廃した敗戦国の復興を願い、聖書を贈る働きを推進するために『聖書協会世界連盟(United Bible Societies)』の設立が決められたのです。この協力により、戦火に荒廃した我が国にも、700万冊の新約聖書が贈られ、戦後復興の大きな力になりました。

○日本聖書協会

 聖書協会の働きは1804年に英国で開始されました。日本における活動は1875年、スコットランド聖書協会、翌年米、英両聖書協会が支社を設置したことに始まります。1937年にこれらを統合し、日本聖書協会が発足しました。

 日本聖書協会は、国内の諸協会と団体の支援、協力を得ながら、聖書の翻訳、出版、頒布、普及を通して、御言葉(みことば)を全ての人にお届けすることを目的としています。また、聖書協会世界連盟の一員として、各国聖書協会と相互に協力しつつ、全世界の聖書普及に努めています。

■5月13日

○狭山事件を覚えて

 1963年5月1日、埼玉県狭山市で女子高生誘拐殺人事件がおこり、狭山市内の被差別部落在住の石川一雄さんが逮捕されました。1974年10月31日、東京高裁寺尾裁判長が、石川さんに無期懲役判決を下し、その判決が最高裁で確定しました。

 この判決に対し狭山弁護団は、この事件の犯人が書いた脅迫状の筆跡と石川さんの筆跡は異なるという鑑定書を提出しました。また脅迫状の筆記用具と石川さんが自白させられた筆記用具が異なるという鑑定結果も出されています。この事件は、石川さんの自白と事件の事実が余りにも多く食い違っており、えん罪であるがゆえに、2006年5月23日、弁護団は東京高裁に第3次再審請求を申し立てました。

 石川さんの罪が無実であることが1日も早く明らかになることを祈ってください。

 また今回の第3次再審請求を審理する東京高裁第4刑事部が、弁護団が提出した新証拠の事実調べを早急に開始するよう求めた100万人署名にも是非ご協力ください。

○NCCフィリピン委員会

 NCCフィリピン委員会は、1984年に組織されて以来、1) 日本の教会へのフィリピンの状況、神学的課題の情報提供、2) フィリピンに於ける民衆運動、教会活動への連帯と参加、3) 隔年の定期協議会を通して、平和、人権問題等への関与、を目的として活動しています。

 現在、フィリピンでは、かつてのマルコス独裁政権下を思わせる規模で、政治的殺害が頻発しており、貧しい農民や労働者と共にあろうとする聖職者や信徒が次々と超法規的処刑に遭っています。2006年10月には、フィリピン独立教会の元首座主教のアルベルト・ラメント師父までが殺害されました。

 フィリピンで正義と平和が一日も早く打ち立てられるよう、どうぞご加祷ください。

○アジア学院

 アジア学院は、1973年の創立以来、アジア・アフリカの農村地域から、その土地に根を張り、その土地の人々と共に働く“草の根"の農村指導者を招き、栃木県西那須野のキャンパスにて、宗教、民族、習慣、価値観等の違いを認めつつ、公正で平和な社会実現のために、実践的な学びを行っているユニークな学校です。

 9ヶ月間の研修では、有機農業による自給自足の生活を基盤として、自国のコミュニティーと共に自立を目指す人材を養成しています。公正で平和な社会の実現のために、南と北に住むものが互いに理解を深め、協働できますように。

■5月20日

○アジア祈祷日

 毎年、アジア祈祷日はアジアキリスト教協議会(CCA)の呼びかけに応じて、アジア各国の諸教会で実施されています。アジア祈祷日はペンテコステの一週間前の日曜日に定められていますが、これは現在のCCAの前身である東アジアキリスト教協議会(EACC)が1959年5月24日、ペンテコステの一週間前の日曜日に誕生したことに由来しています。

 EACCは1973年にシンガポールで開催された第5回総会にて、名称をCCAに変更し、その翌年の1974年からアジア祈祷日はCCAの誕生を記念する祈祷日として守られています。

○アジア・キリスト教協議会(CCA)

 CCAはアジアにおける100の教会、15の各国キリスト教協議会をメンバーとし、タイのチェンマイに事務所を置き活動を展開しています。2007年には、創立50周年を迎えます。

 CCAは5年に一度、総会が開催されます。2005年7月から2010年の次回総会まで、日本からは次の方々が委員として、CCAと日本の教界の橋渡しをしています。

  • 常議員:金知葉さん(在日大韓基督教会/信徒・青年)
  • 正義・国際関係、開発プログラム委員:真野玄範(NCC幹事/聖公会・信徒)
  • エキュメニカル・フォーメーション、ジェンダー、青年プログラム委員:横山由利亜さん(YMCA/信徒)
  • 中国関係委員会:山本俊正(NCC総幹事/牧師)

■5月27日聖霊降臨日

○エキュメニカル・サンデー

 現代のエキュメニカル(教会一致)運動の起点は、1910年にスコットランド、エディンバラで開催された「世界宣教会議」に求められます。その会議では「伝道による一致」が強調されました。

 その後、「教理は分裂をもたらすが、奉仕は一つにする」を標題として「倫理的課題への取り組みによる一致」、聖礼典や職務という伝統的教理の相違を越えての教会の「一致」が模索されています。エキュメニカルサンデーはキリスト教の一致を祈る日として制定されました。

■6月3日

○日本聖公会

 聖公会という教会の歴史は英国の宗教改革から始まります。ローマ教皇から離れたという意味ではプロテスタントといえますが、大陸の宗教改革に比べてカトリック教会の良き伝統も大切にしてきました。世界で38管区に別れ、カンタベリー大主教を一致のシンボルとして、各管区が独立しています。

 英国国教会大主教であったウイリアム・テンプル大主教の、社会問題や学生キリスト教運動、さらに世界教会運動への貢献は高く評価されるべきでありましょう。この先人の模範に従い、価値観が多様化する時にこそ、お互いの良きものを学び合う聖公会らしさをより大切にしたいと願っています。

  1. 変化の多い世界において、聖公会らしい多様性の中の一致が保たれますように。
  2. 聖職に召される人が増し加えられますように。
  3. 神学校の教育がより豊かなものにされますように。

■6月10日

○セクシュアル・マイノリティである人々の存在を覚えて

 人間は「男」「女」のどちらかに生まれ、「女の子」は「女の子」らしく、「男の子」は「男の子」らしく育てられ、異性を愛し、結婚して子育てをするという、画一的な生き方が当たり前とされてきました。

 このような現状の中で、同性愛者、バイセクシュアル、トランスジェンダーなど、「多様なセクシュアリティ」を生きる人々は、社会の圧力を受け、自分らしく生きることに困難を感じている人も多くいます。生きることの根幹にかかわる性のあり方、その多様性を覚え、全ての人が神によってつくられ、一人ひとりが祝福されていることを思いおこしましょう。

■6月17日

○ジャーマン・ミッドナイト・ミッション

 ミッドナイト・ミッション(MBKミッション)は、1925年ライプツィヒ女子青年聖書集会(MBK)から生まれ、東アジアに宣教師を送っています。1925年に賀川豊彦氏の招きに応えて、日本での活動を開始しました。そのとき以来、NCCの准加盟団体となっています。

 いのちの電話、社会福祉法人「望みの門」、愛の友協会「ベテスダホーム」において社会福祉事業に携わり、1993年からは日本基督教団関係団体となりました。

 日本の教会が直面している諸問題を知り、福音宣教のために尽力すると共に日本とドイツの相互交流、また定期的な情報交換によって両国の関係を深めています。

 ミッドナイト・ミッションはドイツプロテスタント教会の中の自由組織として存在し、ドイツにおいて青年たちを対象にして、国内及び海外における修養会や学習会、神学的・牧会的ゼミナールを提供しています。全ての働きは献金によって支えられています。

  1. 来る一年に備えられた研修プログラムのために、共に祈ってください。
  2. 「世界への窓」というゼミナールを3回行う予定でいます。参加者が与えられるように、共に祈ってください。
  3. 2008年、日本への研修旅行を計画しています。そのための費用が与えられるように、共に祈ってください。

■6月24日

○沖縄戦犠牲者を覚えて

 沖縄戦の特徴は国内唯一の住民を巻き込んだ地上戦であり、軍人より住民の犠牲者が多いことでした。実際の住民の死者は十五万人は下らない、と言われています。

 沖縄戦は、沖縄県民への差別と偏見の歴史を背景に行われました。薩摩による武力進攻と支配、明治政府による琉球処分、皇民化政策と本土側からの差別感情は沖縄戦で頂点に達しました。沖縄の歴史と文化、を無視して、本土決戦の捨て石とされたのが沖縄戦でした。

○軍事基地による被害者を覚えて

 米国は、世界規模での米軍の変革・再編を推進しています。日本では、日米安全保障条約の下に、4万7千人の米軍人が配属され、その多くが沖縄に集中しています。

 住民の土地を強制接収して出来た広大な軍事基地には、戦後から今日まで、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争、そして各地の紛争へと米軍が関与する全ての戦闘に直結しています。軍事基地は戦争という人殺しのための装置です。また、演習による爆音、墜落事故、実弾演習の被害、環境汚染、犯罪(ことに性犯罪)などによって、基地周辺の住民は日常的に不安と危険の中におかれています。

 日本だけではありません、韓国でも軍隊の女性への暴力深刻です。長期間米軍基地として機能してきたフィリピンでも、多くの女性たちが米兵によって生まれた子どもの人権の視点から、軍の責任を求めて行動しています。

 基地がある限り、基本的人権、いのちの尊厳が侵害され続けています。すべての基地が一日も早くなくなるよう、祈りましょう。

○朝鮮半島の平和と統一を求めて

 朝鮮半島は、日本の植民地支配に続き、戦後、南北が分断され、1950年の朝鮮戦争、そして冷戦と共に分断が固定化しました。

 1990年代の初めに冷戦が終結すると韓・ソ、韓・中の国交が正常化されます。90年代後半には韓国に金大中政権が誕生し、2000年6月に平壌で南北首脳会談が実現します。

 しかし、ブッシュ政権が誕生すると、北朝鮮を「悪の枢軸」と呼ぶなど、米国は対話から圧力重視の外交政策に転換します。日朝関係はテポドン外交や拉致問題でなどで緊張が高まりました。2006年10月の北朝鮮による核実験によって、朝鮮半島は危機的な状況にあります。関係近隣諸国の対話が促進され、朝鮮半島に平和と統一が実現することを祈りましょう。現代のエキュメニカル(教会一致)運動の起点は、1910年にスコットランド、エディンバラで開催された「世界宣教会議」に求められます。その会議では「伝道による一致」が強調されました。その後、「教理は分裂をもたらすが、奉仕は一つにする」を標題として「倫理的課題への取り組みによる一致」、聖礼典や職務という伝統的教理の相違を越えての教会の「一致」が模索されています。エキュメニカルサンデーはキリスト教の一致を祈る日として制定されました。

○NCC東アジアの和解と平和委員会

 東アジアにおけるエキュメニカルな交流と協力を進めることを通して和解と平和の実現に寄与することを目的として、2006年の総会にて設立されました。朝鮮半島の平和と統一、北朝鮮への人道支援、中国、台湾、沖縄との関係を主な活動領域としています。WCCやCCAとも連携して、朝鮮半島の平和と統一のための「東山荘プロセス」や「東北アジアの平和と民衆の安全保障」作業部会に参加を進めています(旧・山本)朝鮮半島の和解と正義、再統一のための世界教会協議会の「東山荘プロセス」や、東アジアの民衆の安全保障を共に考えるアジア・キリスト教協議会の作業部会、北朝鮮への人道支援などを通して、北朝鮮・韓国、中国・台湾、沖縄に関するエキュメニカルな教会間関係構築・協力を進めるための委員会です。